アウトドアが熱い。特にキャンプの勢いがすごい。ヒロシちゃんねるの知名度が圧倒的だが、それ以外にもブームの火付け役を担うメディアがある。あfろ原作の「ゆるキャン△」だ。2018年のアニメ化により一気に認知度が高まった作品で、何を隠そう私もゆるキャン△がきっかけでキャンプを始めたオタクのうちの一人だ。今回は、そのゆるキャン△記念すべき第一話で登場する、「浩庵キャンプ場」に宿泊するための方法を解説する。
この記事は
- 浩庵キャンプ場に泊まってみたい方
- 浩庵キャンプ場の混雑具合を知りたい方
におすすめです。
基本情報
まずは浩庵キャンプ場の基本情報について簡単にまとめる。
サイトの利用料については下表の通り。
料金項目 | 宿泊 | デイキャンプ |
---|---|---|
中学生以上(1名) | 600円 | 400円 |
小学生以下(1名) | 300円 | 200円 |
テント設営料(1張) | 1,000円 | 500円 |
タープ設営料(1張) | 500円 | 300円 |
続いて駐車場の料金。
車種(金額は1台分) | 宿泊 | デイキャンプ |
---|---|---|
普通車 | 1,000円 | 500円 |
キャンピングカー | 2,000円 | 1,000円 |
バイク | 600円 | 300円 |
駐車場は20:00を過ぎると入れなくなるので、外に買い物に行く際には20:00までに帰ってくる必要がある。
ここからは施設情報をまとめる。
予約 | 不可 |
受付時間 | 当日8:00(混雑時は早まる) |
チェックアウト | 翌日10:00(デイキャンプは当日17:00) |
サイト属性 | 湖畔、林間 |
焚き火 | 直火可能 |
売店 | 林間サイトに1つ、管理棟に1つ |
お風呂 | あり(1回500円) |
シャワー | あり(2分100円) |
車の乗り入れ | 可能(混雑時は林間サイト不可) |
浩庵キャンプ場は大人気
浩庵キャンプ場は非常に人気のキャンプ場だ。ゆるキャン△の聖地としてだけではなく、景観が素晴らしい。この写真を見てほしい。これは到着した際にGoPro HERO8で撮影した写真なのだが、朝焼けの富士山と本栖湖の共演は非常に感動的な景色である。これだけで早起きした甲斐があるというものだ。ちなみに、千円札の後ろに書かれている富士山の絵の構図はこの写真と同じだったりする。
夏休みは5:00到着が必須
夏休みの浩庵キャンプ場宿泊にあたって最も厄介になるのは予約ができないということだ。当日受付ということで夏休み、特にお盆付近に宿泊するには尋常じゃない早起きが必要となる。私は2020/8/7に宿泊するため、5:00到着という選択をした。
出発は3:00
浩庵キャンプ場5:00到着を達成するためには、東京都国立府中インター付近を3:00に出発する必要がある。というわけで、3:00に出発し高速道路を駆けること2時間、深夜のため特に渋滞にはまることもなく到着した。が、到着して早々信じられない光景を目の当たりにする。受付開始の3時間前だというのに、既に順番待ちの車列ができているではないか。
順番は35番目
早朝5:00に到着して順番は35番目である。先頭の車は前日から順番待ちをしているとしか思えない。浩庵キャンプ場は予約はできないが、当日の受入可能数は公式ホームページで確認できる。この日の受入可能数は45組、ギリギリである。この後も続々と車が到着し続けた。5:00に到着してこのギリギリっぷりということは、夏の連休に浩庵キャンプ場に宿泊するには遅くとも5:30には到着しておきたい。
入場は10:30
5:00に到着して1時間半後の6:30、予定より早く受付が始まった。通常開始は8時だが、ハイシーズン等の混雑時は早めに受付が始まる。スタッフが車を回り、その後ロッヂに集合し精算の後整理券が配布される。整理券に書かれていた入場時間は10:30。なんと4時間も時間を潰さないといけない。ちなみに浩庵キャンプ場の駐車場で待つことはできない。
時間を潰す方法は後述する「周辺施設」を参考にしてほしい。尚、キャンプ場には整理券に記載されている時刻をちゃんと過ぎないと入れないので注意。
ハイシーズンの宿泊は5:00着が必須
5:00に到着すればどのシーズンでも宿泊は可能だろう。世間の夏休みに加え、コロナによるアウトドア人気の過熱という状況で宿泊できた今回の経験は貴重だと思う。今年の夏休み以上に混雑するシーズンがはあるだろうか、いやない。
浩庵キャンプ場のサイトは2種類
浩庵キャンプ場のサイトは2種類ある。目の前に本栖湖と富士山を臨む「湖畔サイト」と、炊事場トイレシャワーが近い「林間サイト」だ。
湖畔サイト
本栖湖の湖畔に設営が出来るサイトだ。トイレや炊事場が遠いが、それを補って余りある眺望を楽しめる。人気も林間サイトの比ではなく、湖畔サイトから順に埋まっていく。車をサイトに乗り入れることができ、搬出搬入が楽に行えるのもポイントだ。基本的にはフリーサイトになるが、ざっくり前列(湖畔側)と後列(林間側)に分かれている。それぞれの特徴は以下の通りだ。
【湖畔前列】
最も湖に近く、文字どおり湖畔に設営できる。視界を遮るものがなく、顔を上げればそこには本栖湖と富士山の絶景が広がっている。メリットはそのロケーションだが、デメリットも存在する。湖の近くは傾斜がある為、寝る時に完全な平面ではなくなる。睡眠にこだわりがある人には大きな懸念材料となるだろう。また、地面が傾斜がある砂利なのでタイヤがスタックする可能性もある。
【湖畔後列】
湖畔前列の後ろに面するサイト。富士山は余裕で見られるが、混雑時はテントから本栖湖を見るのは厳しいと思う(うっすらとは見えるかもしれない)。とはいえ、前列テントの間から見られるので気にならない。また、湖畔前列と比べて傾斜がなく寝やすいと思う。眺望は前列に劣るが、利便性は後列に軍配が上がるだろう。
前列後列ともに、湖畔サイトは林間サイトに比べて非常に人気である。今回5:00に到着したが、湖畔サイトに設営することはできなかった。夏休みに湖畔サイトに宿泊するためには、最低限前日から順番待ちを行う必要があるだろう。設営の注意点としては、地面が砂利であるため、ペグの長さは30センチは必要だろう。snow peakの「ソリッドステーク30」や村の鍛冶屋の「エリッゼステーク28センチ」あたりがあると良い。
林間サイト
湖畔から坂を登ったところにあるサイト。富士山と本栖湖は坂を下らないと見ることができないが、炊事場トイレシャワーが近い。車の乗り入れについては混雑時以外は可能。ハイシーズンの乗り入れはできないと思った方がいい。上の画像が宿泊した8/7の林間サイトだが、テントで埋め尽くされており乗り入れは不可能だった。
今回は林間サイトに宿泊したが、個人的には林間サイトの方が快適にだった。富士山と本栖湖は少し歩けば見に行けるし、トイレもシャワーも近い。特にトイレが近いのは非常にありがたく、必ずしも湖畔サイトにこだわる必要はないと感じた。利便性は圧倒的に林間サイトが勝る。また、林間サイトは柔らかい土の地面に設営するため、テント付属のジュラルミンペグでも設営は可能だ。
浩庵キャンプ場の周辺施設紹介
混雑時、浩庵キャンプ場では受付から入場までかなり待たされる。今回は4時間。短めの映画を2本観ることができる。今回私が時間を潰した場所は下記の通りだ。
フォレストモール富士河口湖
浩庵キャンプ場から車で30分ほどの距離にあるショッピングモール。マックスバリュが午前7時から営業している為、食料品の調達ができる。また、土日祝であれば standard point というアウトドアショップが午前7時から営業しているので時間潰しにオススメ。村の鍛冶屋のエリッゼステークや、トランギアのメスティンが置いてある。
県営無料駐車場
ャンプ場から10分ほどの距離に無料の駐車場がある。午前7時~8時であれば余裕で駐車できるが、午前9時を過ぎると車でいっぱいになる。この駐車場に車を停め、仮眠をとるというのも時間を潰す上では非常に効果的だろう。
フォレストモールで2時間、県営駐車場で1時間、それぞれ時間を潰した。(残りの1時間は移動)フォレストモールに行くなら早い時間に向かうのがオススメだ。県営駐車場が埋まってしまった場合、のんびり時間を潰せる場所がなくなる。
富士眺望の湯 ゆらり
キャンプ場から車で20分程の距離にある日帰り温泉。営業開始が午前10時の為、チェックアウト後に汗を流すのにぴったりである。
夏休みに浩庵キャンプ場に宿泊する方法まとめ
とにかく早起き、これに尽きる。東京都民であれば3:00起床は絶対条件になる。5:00に到着しても宿泊可能数45組中35番目という時点で遅い方であることがわかる。5:00到着は全然早い方ではないのだ。このキャンプ場に夏休み宿泊しにくるのは猛者ばっかりなのである。
猛者と渡り合うためには
- 最低でも5:00には到着すること
- 湖畔サイトに宿泊したい場合は前夜には到着すること
の2点が鉄則である。裏技として、河口湖にある東横インに前泊するというパワープレーも可能っちゃ可能だ。
休みの日に早起きするのは超絶しんどいが、このキャンプ場にその価値は十分にあると思う。夏休みに浩庵キャンプ場を検討している人はぜひ挑戦してみてほしい。
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