22卒を対象とした冬のインターンシップが始まり、本格的な就職活動が始まる。
多くの学生が就職活動の準備をしていると思うが、「まずは自己分析」という話を耳にする人も多いだろう。
そこで、採用担当として多くの学生を見てきた私が、就職活動において自己分析が重要と言われる理由を解説する。
この記事では
- 就活で何をすればいいかわからない
- 自分に合う企業の探し方が知りたい
- 自己分析が重要な理由が知りたい
という声に答えていきます。
世界シェアTOP5に入るメーカーの採用担当
こういった情報は発信者の情報が非常に重要になると思うので、まずは自己紹介をさせてほしい。
僕は世界シェアで5指に入る企業で採用担当しているサラリーマンだ。
主に説明会の開催からエントリーシート・筆記試験結果のスクリーニング、面接官まで採用に関わる業務を一通り行っている。
それでは、採用担当として学生を見続けてきた僕が、就活における「自己分析」が重要な理由を解説していこうと思う。
【結論】就職活動はお見合い
早速結論だが、就職活動は学生と企業のお見合いの場なのである。
学生は自分が行きたい企業を、企業は自社に合う学生を選ぶ場なんだ。
就職活動には大きく
- エントリーシート
- グループディスカッション
- 面接
といったものを中心に、多くの試験が存在する。
そして、多くの試験を突破する上で何より重要なのが「自分を理解すること」なんだ。
企業が学生を見る「基準」
では、採用担当は試験で何をみているのか。
それは「自社のカラーに合うか否か」というポイントだ。
自社のカラーに合うということは自社で活躍できるということと同義であり、採用担当はそんな学生を採用したいと考えている。
であれば、まずは自分が選考を受ける会社のカラーに合うかどうかを自分で見極める必要がある。
それをするには受ける会社について知ることも大切だが、それよりも自分のことを知ることが大切になる。
自分が一体
- 何が得意なのか
- 何が好きなのか
- 何が苦手なのか
- 何が嫌いなのか
こういったことを自分で理解していないと、自分がその会社に合うかどうかなんてわかるわけがない。
就職試験はアピールの場
では、前述した3つの試験でどのように自己分析が生きてくるのかを解説したい。
エントリーシートは自己紹介書
まずエントリーシートだが、これは企業に自分を紹介する自己紹介書だ。
自分の経歴、学生時代に力を入れたこと、長所短所などなど、記載する内容は全て自分に関することだ。
- 自分はこれができます→だから御社に合う人材なんです
- 自分はこれが好きです→それは御社でしかできないんです
- 自分はこれが苦手です→御社であれば強みとして生かせます
こんな感じで、自分のことを全て御社に入るための理由、同業他社ではない御社じゃないとダメな理由につなげることができると強い。
グループディスカッションは集団の中でできることを魅せる場
「私書記やります」
「私タイムキーパーやります」
「じゃあ私リーダーやります」
採用試験でディスカッションをやらせると100%聞くセリフだ。
グループディスカッションで何より重要なのはディスカッションを円滑に進めること。
円滑に進めることができれば、タイムキーパーやリーダーといった名前がついた役割にこだわる必要はない。
初対面のグループで1つのアウトプットをする、これを達成するためには集団の中で自分が得意な役割を理解しておき、その動きをグループディスカッションの場で魅せることができればいい。
自分が得意なことなら自然と生き生きとし、それを採用担当は評価してくれる。
面接で聞かれることは全部自分のこと
最後に面接。これは避けて通ることができない、どの企業も取り入れている試験になるだろう。
面接ではいろいろなことを聞かれると思い込んでいる学生が非常に多い。
が、実は面接で聞かれることは全部自分のことなんだ。
エントリーシートに書いてあることはもちろん
- ストレスを感じる時
- 自分を動物に例えると
- 好きな食べ物を1分でプレゼンしてください
といった答えづらい質問をされることも多い。
しかし、これらはすべて自分に関する質問であるということに気づいてもらえるだろう。
面接という極度の緊張状態では、事前に回答を準備しておくと想定外の質問が来た時に頭が真っ白になる可能性がある。
だから、面接に有効な自己分析は事前に回答を準備しておくことではなく、どんな質問がきても切り替えせるくらいに自分を深く理解することなんだ。
就活はまず自己分析から
就職活動と聞くと、とりあえず知っている企業や福利厚生が良さそうな企業を探してエントリーするところから始める学生が多いと思う。
自分が何をしたいか、何ができるかを知らないまま企業選びをすると、選考で通る可能性が下がる恐れがある。
仮に内定をもらうことができても、入社後にギャップに苦しむことになる。
就活で何をすればいいかわからない方も、すでに企業選びを始めている方も、一度立ち止まってあなた自身を見つめ直してほしい。
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